モルガン・スタンレー証券による非遡及型融資(ノンリコースローン)の組成と、そうしたローンを束ねて証券化する商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の組成業務だ。この分野で日本のメガバンクの部隊は数十人程度で、審査能力との関係である程度まとまった規模のノンリコースローンしか扱えなかった。これに対してモルガン・スタンレーは100人を大きく超える部隊を擁し、1件が3億円から5億円程度と比較的小額でも安定収益が見込めると判断すれば融資をしていた。
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そのため融資額が積み上がり、ピーク時には融資実行額が1兆円程度にも達していた。日本のノンリコースローン市場で3分の1程度のシェアを誇っていた。CMBSの組成業務でもほかを圧倒した。小口のローンでも束ねてリスクを管理する陣容とノウハウを有し、組成実績を積み上げた。06年には東京や大阪などのオフィス、店舗など100件を超える不動産を担保にした総額3400億円の国内最大となるCMBSを組成するなど、この分野をリードした。モルガン・スタンレーのCMBSの累計組成額は、2兆円を超えている。